8年目になっても
それなりに過ごしてきたけど、田舎特有の見張り合いみたいな雰囲気にまだ馴染めない。
土地代がかからないという理由で、安易に賛成したことを未だに悔やむ。
夫からしてみれば、土地代はかからないし、なにかあった時にすぐ頼れるし、実家のすぐ側に家を建てるのは当然だったよう。
義父も、長男である旦那が地元に残ることを当然に考えていたし、避けられない道ではあったのだと思う。
でも、家を建ててみて思ったことは、夫実家だけならばまだ良かったのかもしれないが、小姑がそばにいたことがかえって関係を複雑にさせているということ。
わたしには地元と呼べる場所がない。
転勤族だったので、友達もみんなバラバラ。
大学から住み続けているこの土地だけれども、友人たちは県外から来ている子が多くて、一旦はこの土地で就職したけれど、やはり自分の地元へ帰って行く。
地元の友達。子どもを通して知り合ったママ友とは違う、気のおけない友達。
そんな友達がわたしには周りにいない。
旦那や小姑みたいに、気軽に連絡を取って飲みやランチに出かける友達ができない。
子どももまだ小さい。
習い事をするお金もないし、気晴らしに一人でショッピングへ出かけても散財するだけ。
事情があって働くこともできない。
近所の人たちと話すときは気をつけて、と義母に言われる。
色んな話に尾ひれがついて、噂話になり、妬まれたり、恨まれたりするらしい。
確かに変な人はいるし、見られてるな、と感じることもあるけど、息苦しい。
わたしは自分の息子には、親の側に住むなんてやめなさいと言いたいと思う。
お嫁さんの心労が溜まっちゃうよ。